地元を離れた子供たちは、アパート経営に興味がない? 「温度差」に悩む大家様へ、実務家が教える“引き継ぎたくなる”資産の整え方の画像

地元を離れた子供たちは、アパート経営に興味がない? 「温度差」に悩む大家様へ、実務家が教える“引き継ぎたくなる”資産の整え方

相続

市ヶ谷 和親

筆者 市ヶ谷 和親

不動産キャリア23年

真心を込めて、明るく楽しく一生懸命取り組みます。


皆さま、こんにちは。オルテ地所開発の市ヶ谷です。

「うちの子供は大学を出てからずっと都内で働いていて、家も向こうで建ててしまった。地元に戻ってくる気はなさそうだし、アパートの経営なんて面倒くさいと最初から相手にしてくれないんだよ……」

地主様や大家様と将来の相続についてお話ししているとき、ふと寂しそうな表情でこのような本音を漏らされることがよくあります。

ご自身が毎日現場に目を配り、時には汗を流して草むしりをし、入居者様や地域のために大切に守ってきたアパートや土地です。我が子にもその想いを理解し、誇りを持って引き継いでほしいと願うのは、親として当然のことだと思います。だからこそ、子供たちとの間にある「温度差」に、どうしていいか分からず一人で悩んでしまうのですよね。

しかし、多くの現場で親子間のバトンタッチに立ち会ってきた私から見れば、お子様たちが経営を嫌がるのは、決して「親の想いを軽視しているから」でも、「冷たいから」でもありません。ただ単に、「未知のトラブルや、泥泥とした苦労を背負い込むのが怖い」だけなのです。

■ 子供たちが本当に恐れている「アパート経営の正体」

今の現役世代(お子様世代)は、日々の仕事や子育てでとにかく時間に追われています。そんな彼らの目にお父様やお母様の姿はどう映っているでしょうか。

「毎週のように物件へ行って何か対応している」
「台風が来れば心配して夜も見回りに行っている」
「たまに入居者さんや近隣とのトラブルで頭を悩ませている」

これらを遠巻きに見ているお子様たちは、心の中でこう恐怖しているのです。
「自分があれを引き継いだら、今の仕事を続けながら、あの泥臭くて大変なトラブル処理を全部一人でこなさなきゃいけないのか? 自分には絶対に無理だ……」と。

つまり、経営の「楽しさ」や「果実(収益)」ではなく、【目に見える苦労】だけが強調されて伝わってしまっていることが、拒絶を生む最大の原因なのです。

それならば、大家様が元気な「今」のうちに、お子様たちが「これなら自分でも引き継げる! ぜひ守っていきたい!」と思えるように、資産のバトンを綺麗に磨き上げておく必要があります。

■ 遠方に住む子供が、笑顔で経営を引き継ぐための3つのステップ

私たちが現場で大家様と一緒に実践している、次世代のハードルを下げるための具体的な資産の整え方をお話しします。

1. 「苦労」をすべて管理会社(プロ)に外注し、仕組み化しておく
これまで大家様がご自身の手でやられていた巡回、清掃、入居者様からのクレーム対応や修繕の手配。これらをすべて、私たちオルテ地所開発のような「顔の見える地元の管理会社」へ完全に一任する体制へ、今のうちに移行しておきます。「自分が亡くなった後も、実務はすべて市ヶ谷さんが回してくれるから、お前は月に一度、送られてくる報告書と通帳の数字をチェックするだけでいいんだよ」と言える状態を作っておくことが、最大の安心材料になります。

2. 物件の「健康状態(キャッシュフロー)」を透明化する
子供たちが一番不安なのは、「引き継いだ途端に、いくらかかるか分からない大赤字の修繕が待っているんじゃないか」ということです。それを防ぐために、現在の家賃収入に対して、あと何年後にどれくらいの修繕費が必要なのか、手元にいくら残るのかという「経営の設計図」を、私たちが客観的なデータとして作成します。利益とリスクが視覚的に分かれば、それは「得体の知れないお荷物」から「魅力的な事業」へと変わります。

3. 「想い」を伝える場に、第三者を同席させる
親子だけでお金や将来の話をしようとすると、どうしても照れくささや感情のぶつかり合いが生まれます。そんな時は、ぜひ私をご実家のお茶の間に呼んでください。大家様がこれまでどんな想いでこの土地を守ってきたか、そして私たちがそれを現場でどう支えていくかを、第三者の立場からお子様たちへ誠実にお伝えします。「これだけ頼りになる地元のパートナーがいるなら、遠方に住んでいても安心して引き継げるね」とお子様世代に納得していただくことが、円満な承継への一番の近道です。

■ 資産を遺すことは、家族の「ゆとり」を遺すこと

アパート経営を引き継ぐということは、単に古い建物を遺すことではありません。ご家族のこれからの人生に、毎月の安定した家賃収入という「経済的なゆとり」と、先祖代々の土地を守っているという「誇り」を遺すことです。

自分も得をして、子供たちも喜び、地域社会にも良い賃貸経営であり続けること。この「三方良し」のバトンを繋ぐことこそが、私たちが一番大切にしている仕事です。

「子供に将来の話を切り出したいけれど、嫌がられそうで躊躇している」
「うちの物件、今の状態のまま子供に渡して大丈夫だろうか」

そんな不安がよぎったら、どうぞ一人で抱え込まずに私を頼ってください。あなたのご家族の歴史に寄り添い、次の世代が喜んで受け取りたくなるような最高のバトンの形を、一緒に作っていきましょう。

将来の選択肢を、今のうちに一緒に整理していきましょう。
相続や不動産に関する小さなお悩みやご不安は、どうぞお気軽にオルテ地所開発までお問い合わせください。

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