
お隣との「境界」があいまいな大家様へ。18年の現場経験から断言する、代が変わる前にやっておくべき“一番静かな”解決法

皆さま、こんにちは。オルテ地所開発の市ヶ谷です。
「昔からお隣の○○さんとは家族ぐるみの付き合いだし、お互いによく分かっているから、境界なんてわざわざ費用をかけて決めなくても大丈夫だよ」
地主様や大家様を訪問する際、このようなお話をごく普通に伺います。
確かに、現在所有されているオーナー様同士の間であれば、長年の信頼関係があります。「お互い様」の精神で、お隣の植栽の枝が少しこちらに越境していても「また伸びてきたね」と笑って済ませられる。それは地域にとっても本当に素晴らしいことです。
しかし、不動産の現場に18年間立ち続け、地主様同士の人間模様やトラブルの修繕に奔走してきた私だからこそ、あえて厳しい現実をお伝えしなければなりません。本当に恐ろしいのは、「次の世代へバトンタッチした、まさにその瞬間」なのです。
■ 「お互い様」が通用しなくなる日
想像してみてください。将来、相続が発生し、お隣もこちらも代が変わり、その土地の歴史や昔の約束を知らないお子様世代が引き継いだときのことです。
あるいは、ご家族の事情で「土地の一部を売却して納税資金に充てよう」としたり、「古くなったアパートを建て替えよう」としたりしたとき、それまで何十年も表面化しなかった「境界のあいまいさ」が、一気に牙をむきます。
不動産を売却するにも、新しく建物を建築するにも、現代の取引では「隣地との境界が確定していること(書面での合意があること)」が絶対の条件となります。いざ測量をしてみたら、お隣のブロック塀が数センチこちら側に食い込んでいた、あるいは図面と現況の面積が大きく食い違っていた、ということは現場では日常茶飯事です。
その時、昔の経緯を知らない新しい所有者同士が話し合おうとすると、どうしても感情のしこりが生まれやすくなります。
A氏「昔、親同士がこう言っていた!!」
B氏「いや、うちの親からはそんな風に聞いていない。」
一度ボタンの掛け違いが起きると、地元の地主様同士であっても解決までに何年もかかり、多大な精神的エネルギーと弁護士費用などを費やす泥沼の紛争へと発展してしまいます。
後になってから、「あの時、まだ自分が元気で、お隣の先代も健在だった時にちゃんと測量しておけば、子供たちにこんな苦労をかけずに済んだのに……」と、悔し涙を流されるオーナー様の姿を、私は何度も見てきました。身内の揉め事ではないからこそ、近隣トラブルは一度こじれると本当に根が深いのです。
■ お互いが元気な「今」こそ、一番静かに解決できる
だからこそ、お隣との関係が良好で、地域の歴史をよく知る方々が元気な「今」こそが、将来の火種を消すためのベストタイミングです。
境界をハッキリさせると聞くと、「お隣に疑いをかけているようで角が立つのではないか」「大ごとにして揉めたくない」と心配される方もいらっしゃいますが、それは大きな誤解です。
私たちが提案するのは、裁判を起こすような大げさな話ではありません。信頼できる土地家屋調査士などの専門家を黒子として交え、「お互いの次の代が困らないように、今のうちに綺麗な形にしておきませんか」と、お隣への敬意と配慮を最優先にしながら、お茶を飲むような空気感で穏やかに進める方法です。
地域の歴史や過去の経緯を正しく語れるお二人が揃っている今なら、驚くほどスムーズに、そして「お互いの安心のため」という前向きな着地点が見つかります。これこそが、将来のご家族の資産と笑顔を守るための、最も賢く、最も静かな相続対策なのです。
「そういえば、うちの土地の境界杭ってどこにあるか見たことがないな」「古い公図はあるけれど、今もその通りになっているのか不安だ」
そう思われたら、まずは私と一緒に、敷地をぐるっと歩いて確認することから始めてみませんか。難しい法律の話はいりません。まずは現場を見て、今できる最善の備えを一緒に考えましょう。
将来の選択肢を、今のうちに一緒に整理していきましょう。
相続や不動産に関する小さなお悩みやご不安は、どうぞお気軽にオルテ地所開発までお問い合わせください。

