
『今まで問題なかった』が落とし穴に。売却前の調査で見つかった見えないリスク

みなさんこんにちは!
オルテ地所開発の種市です。
不動産売却のご相談をいただいた際に、お客様が最も多く気にされることは
「この家はいくらで売れますか?」ということです。
もちろん「いくらで売れるのか」はとても大切です。
しかし、私たちが査定で本当に大切にしているのは、価格を算出することだけではありません。
「売却後にトラブルとなる可能性はないか」
「購入される方へ事前にお伝えすべきことはないか」
といった、目には見えない部分まで調査し、トラブルを防止することが、不動産会社の大切な役割だと考えています。
今回は、私が実際に古いアパートの売却査定をご依頼いただいた物件で、改めてその重要性を感じた出来事をご紹介します。
■調査で見つかった、思いもよらない事実
現地を確認した所、建物には築年数相応の劣化が見受けられたため、建物を活用するよりも、
更地として売却する方が市場性は高いと感じました。
土地面積は同規模のアパートや戸建ての建築に十分対応できる広さがあり、立地条件も良好であることから、更地で売り出した場合には幅広い購入ニーズが期待できる物件でした。
その後、役所で法令やインフラの調査を進めると、現地を見ただけでは分からない大きな課題が見つかったのです。
前面道路に埋設されている給水管は公設管ではなく私設管で、過去の記録を確認すると、何度も漏水が発生し、その都度修繕が行われていた履歴が残っていたのです。
「将来、この建物を建て替える場合でも、この給水管はそのまま使えるのでしょうか。」
そう質問したところ、水道部の担当者から返ってきたのは、
「この管の使用は勧められません。建築確認の申請時には、
新たに公設管から引き込み直すよう求められる可能性が高いと思います。」
という回答でした。
その物件は、公設管までの距離がかなりあります。
新たな引込工事に加え、既存の配管の撤去なども必要になれば、数百万円規模の費用が発生する可能性があります。
正直なところ、私自身も「そこまで費用が掛かる可能性があるのか」と、大きな衝撃を受けました。
現地を見ただけでは、とても想像できない内容だったからです。
■お客様からいただいた一言
調査結果を整理し、お客様へご説明しました。
売却価格にも影響する可能性がある内容だったため、どのように受け止められるか少し不安もありました。
すると、お客様は少し驚いた表情をされた後、こうおっしゃいました。
「そんなことは全く知りませんでした。価格には影響するかもしれませんが、売却する前に知ることができて本当に良かったです。」
この言葉をいただいたとき、改めて「査定とは価格を付けるだけではない」と感じました。
もし売却活動を始めてからこの事実が分かっていたら、購入希望者との価格交渉や契約条件の見直し、トラブルの元につながっていたかもしれません。
事前に調査し、お客様と情報を共有できたことで、今後の売却方法を落ち着いて考えていただける状況をつくることができました。
■見えない部分こそ、丁寧な調査が大切
不動産は、一つとして同じものはありません。
現地で建物を見るだけでは分からないことも多く、役所での法令調査や道路・水道・境界などの確認を行って初めて分かることも少なくありません。
今回のように、将来的に大きな費用負担につながる可能性がある内容は、売主様だけでなく購入される方にとっても重要な情報です。
だからこそ私たちは、「査定価格をお伝えすること」だけでなく、「売却前に知っておくべきこと」を丁寧に調査し、お伝えすることを大切にしています。
■最後に
今回の調査を通して改めて感じたのは、お客様にとって本当に価値があるのは、「高い査定価格」だけではないということです。
将来のリスクや注意点を事前に知ることで、納得したうえで売却活動を進めることができます。
これからもオルテ地所開発株式会社では一つひとつの物件を丁寧に調査し、お客様に安心してご売却いただけるようお手伝いしてまいります。
不動産の売却をご検討中の方は、「何から相談すればいいか分からない」という段階でも構いません。
まずはお気軽にご相談ください。

