【オルテ相続コラム③】~あなたに相続対策が必要な理由~
新聞やテレビなどで相続対策の関する話題をよく目にしますが、誰しも相続対策が必要なわけではありません。
オルテ地所開発㈱がこれまで相続対策のサポートを行ってきた中では、不動産を多くお持ちの地主の方や中小企業(非上場)の会社オーナーの方は、特に相続対策を行うことをお薦めします。
その理由として、上記の方に相続が発生すると、不動産や株式を有していることから相続税の対象となる資産がある一方で、そこから算出する相続税を支払うだけの現金を有していない可能性があるからです。
例えば、地主の方は先祖代々受け継いだ土地を多数所有していますが、もしその土地が田畑や空き地になっている場合、その不動産の価値に見合った価値が無い=収益を上げていないと、手持ちの現金はほとんどないことが想定されます。こうした状況で相続が発生した際に相続税の納税が必要になってくると、残された相続人は土地を売却して現金を捻出するしかないのでしょうか。
また、非上場企業の会社オーナー様について、オーナー様自身が所有する非上場の株式はどのように評価するのでしょうか。非上場のため自由に売却はできませんが、相続時には金銭的評価が行われます。もし売却できない株式に1億円の評価がついたとすると、相続税や遺産分割の対象になってきます。相続税の納税が必要な場合、もしくは遺産分割により他の相続人に代償金が必要な場合、どのように現金を工面し支払えばよいでしょうか。
既に相続が発生したタイミングでは、限られた方法しか選択できないのが実情です。しかし、これが相続発生前=被相続人が生前であれば対策をすることができます。
上記1のケースでは、空いている土地に収益物件を建築することで、家賃収入を得ることができ、現金を蓄えることができます。
上記2のケースでは、生前に後継者をきちんと決めて、遺言書の作成や事業承継税制を活用して自社株を生前に贈与や売買を行うことで、相続時の負担を減らすことができるかもしれません。
何よりも被相続人が生前に相続対策を行うことに意義として、”自分の意思を相続人に直接伝えることができる”ことです。遺言という形で間接的に伝えることもできますが、この直接ということが重要です。相続人に自らの意思を直接伝えることで、家族間で分散していた方向性が一つに定まることや仲の悪かった家族の意見が纏まるかもしれません。
上記はあくまで一例ですが、相続発生前であれば何かしらの対策があります。
オルテ地所開発㈱の相続コンサルティングでは、お付き合いのある地主様、非上場企業の会社オーナー様に対して相続対策の必要性を伝えております。漠然と相続のことを考えていたことで困るのはあなたではありません。残された家族(被相続人)です。可能な限り今できる問題を解決することで、家族が将来円満な相続ができるように検討してみてはいかがですか。是非ご相談ください。