
お隣との「境界」があいまいな大家様へ。代が変わる前にやっておくべき、一番静かな解決法

皆さま、こんにちは。オルテ地所開発の市ヶ谷和親です。
「昔からお隣の○○さんとは家族ぐるみの付き合いだし、仲が良いから、境界なんてわざわざ費用をかけて決めなくても大丈夫だよ」
地主様や大家様を訪問する際、このようなお言葉をいただくことは決して珍しくありません。
確かに、現在所有されているオーナー様同士の間であれば、お互いに信頼関係があり、「お互い様」の精神で何の問題もなく平和に過ごせるでしょう。お隣の木が少し越境していても、「また伸びてきたね」と笑って済ませられる。それはとても素晴らしいことです。
1. 本当に恐ろしいのは「次の世代へバトンタッチした瞬間」
しかし、不動産の現場を18年歩んできた私だからこそ、あえて少し耳の痛いお話をしなければなりません。本当に恐ろしいのは、「次の世代へバトンタッチした瞬間」なのです。
将来、相続が発生し、お隣もこちらも代が変わり、その土地の歴史を知らないお子様世代が引き継いだとき。あるいは、ご家族の事情で土地の一部を売却しようとしたり、新しい建物を建て替えようとしたりしたとき、それまで何十年も眠っていた「境界のあいまいさ」が、一気に大きな紛争へと発展するケースを、私は現場で何度も目にしてきました。
2. 「あの時やっておけば」と悔し涙を流すオーナー様たち
「昔、親同士がこう言っていた」「いや、うちの親はそんな風に聞いていない」
一度感情のしこりができてしまうと、地元の地主様同士であっても解決までに何年もかかり、多大な精神的エネルギーと費用を費やすことになります。後になって「あの時、まだ親父が元気で、お隣さんも健在だった時にちゃんと測量しておけば、子供たちにこんな苦労をかけずに済んだのに……」と、悔し涙を流されるオーナー様の姿を見るのは、本当に辛いものです。
3. お隣との関係が良好な「今」こそがベストタイミング
だからこそ、お互いの関係が良好で、地域の歴史をよく知る方々が元気な「今」こそ、静かに準備を進めるベストタイミングです。
境界を確定させると聞くと、「お隣に疑いをかけているようで角が立つのではないか」と心配される方もいらっしゃいますが、決してそんなことはありません。大げさに騒ぎ立てるのではなく、信頼できる専門家を交え、「次の代に綺麗な形で引き継ぐために、お互いのためにハッキリさせておきませんか」と、お隣への配慮を最優先にしながら穏やかに進める方法があります。これこそが、将来のご家族を守るための、最も賢く、最も静かな防衛策になります。
4. まずは私と一緒に、敷地を歩くことから始めませんか
「そういえば、うちの土地の境界杭って、どこにあるか分からないな」「古い図面はあるけれど、今もその通りになっているのか不安だ」
そう思われたら、まずは私と一緒に、敷地をぐるっと歩いて確認することから始めてみませんか。

