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良かれと思った「共有名義」が、なぜ将来のご家族を縛ってしまうのか

相続

市ヶ谷 和親

筆者 市ヶ谷 和親

不動産キャリア23年

真心を込めて、明るく楽しく一生懸命取り組みます。



皆さま、こんにちは。オルテ地所開発の市ヶ谷和親(いちがや かずたか)です。

地主様や大家様とお会いする中で、相続の話になると必ずといっていいほど話題に上がるのが「不動産の分け方」です。

その中で、私が現場のプロとして「これだけは慎重に考えてほしい」と熱を込めてお伝えしていることがあります。それが、不動産の共有名義についてです。

■「平等」という名の落とし穴

相続が発生した際、兄弟二人で半分ずつ、あるいは親子で、といった形で不動産を共有名義にされるケースがあります。一見、平等で揉めない「公平な分け方」に見えるかもしれません。

しかし、不動産の管理・運用の現場に18年携わってきた私の目から見ると、これは将来のトラブルを先送りにしている状態に近いと感じます。

共有名義の最大の落とし穴は、その不動産をどうするか決める際、共有者全員の同意が必要になるという点です。

例えば、 ・老朽化したアパートを大規模修繕したい ・空室が目立つようになったので、思い切って建て替えたい ・今のうちに売却して、資産を整理したい

こうした決断を下そうとしたとき、一人でも反対する人がいれば、何一つ進めることができなくなります。

■現場で見てきた、出口を失った不動産の悲劇

実際に、私が担当した現場でもこんなことがありました。 相続した当初は仲の良かった兄弟でしたが、数年が経ち、それぞれの生活環境や家族構成が変わると、不動産に対する考え方にズレが生じ始めました。

一方は「地域の将来のために守り続けたい」と考え、もう一方は「維持費が負担なので手放したい」と考える。 意見がまとまらず、結果として修繕も売却もできないまま建物は傷み続け、最終的にはご親族の関係まで冷え切ってしまう……。

そんな、誰も幸せにならない光景を、私は何度も目にしてきました。不動産を負債に変えないためには、出口戦略を立てられる責任者を一人に決めておくことが、何より大切なのです。

■次世代へ繋ぐのは「権利」ではなく「想い」

もし、今の時点で不動産が共有名義になっていたり、次の相続で共有にしようと考えていらっしゃるなら、ぜひ一度立ち止まって考えてみてください。

それは本当に、お子様たちのための平等でしょうか。 それとも、将来の負担を共有させてしまうことにならないでしょうか。

相続は、単に権利を分ける作業ではありません。その土地建物込められた想いと、守っていく責任正しく繋ぐことだと私は考えています。

不動産と相続の両面を見ている実務家だからこそ、それぞれの家庭に合った「共有しないための工夫」を、チームを組んでいる専門家たちと一緒に知恵を絞って提案します。大切なのは、後回しにせず、今のうちに家族で話し合うきっかけを作ることです。

将来の選択肢を、今のうちに一緒に整理していきましょう。 相続や不動産に関する小さなお悩みやご不安は、どうぞお気軽にオルテ地所開発までお問い合わせください。

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