田舎のリアル
先日、私用で東北地方に行ってきました。
私の親族にはこの家を今後どうするか、非常に悩ましい問題が残されています。相続人はいますが、既に別の場所に家を持っているため、この家に住むことは無さそうです。そうであれば売却ですが、ここが市街化調整区域に該当しているため、誰でもここに家を建てることはできません。今の家をリフォームして住むことはできそうですが、修繕にかなりの費用が掛かること、中心地まで距離があること、そして土砂災害警戒区域にある家を希望する人はどのくらいいるでしょうか。
大宮駅から新幹線で約3時間30分、そこから電車で30分、最寄駅から車で20分、片道4時間20分と非常に遠方です。祖母の葬儀に出席することが目的だったのですが、日帰り前提の計画だったため、滞在時間は約4時間と非常にタイトでした。
観光をする時間もなく、少しだけ祖母の家に滞在することができたのですが、12年ぶりに訪れたこともあり、以前は感じなかったことがたくさんありました。
1.建物が古い
私が子供の頃から同じ建物であるため、築40年以上は経過していると思われますが、至る所に劣化が見られました。玄関扉が閉まらない(傾いている)、床の軋みが激しい(下地が腐食?)、雨漏れの疑いがある、等々修繕が望ましいレベルとなっていました。
2.地域が過疎化
祖母が住む地域は10軒程度が集まっているところですが、その半数が空き家となっていました。平日だったこともあり、家の前で人に会うことは無く、外部からは音が聞こえない静かな時を過ごすことができました。
3.地域の大半が土砂災害警戒区域に該当
祖母の家は山の麓にあります。市のホームページを見たところ、その地域の大半が土砂災害警戒区域、もしくは土砂災害特別警戒区域に該当していました。私の記憶では災害にあったことはなく、今さらながらこれまで何もなかったことが不思議なくらいです。
住むことも売ることもできない不動産を持っている方は今後どうしていくか悩まれていると思います。今まで他人事のように思っていましたが、皆様が直面する問題が自分事になっているのだと痛感しました。。。