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中古物件を売買する際の安心材料!

売買

森 健

筆者 森 健

不動産キャリア8年

不動産の購入や売却を検討する際、専門的なこと、難しいことが多々あります。そんな時に頼りになれるようサポート致します。



相変わらず新築住宅(戸建て・マンションともに)の価格は高止まりしており、住宅の購入を検討している人は価格の高さに驚いているかと思います。そのため、中古住宅に目を向ける人もいるのではないでしょうか? しかし、中古住宅には見えない不具合があり不安に思う人も多くいらっしゃるかと思います。
そんな時に利用できる制度として「建物状況調査(インスペクション)」があります。

建物状況調査(インスペクション)とは、住宅の設計・施工に詳しい建築士などの専門家が、住宅の劣化や不具合の状況について調査を行い、欠陥の有無や補修すべき箇所、その時期などを客観的に検査するものです。
中古住宅の場合は、売主も買主も個人であることが多いので、売買の対象となる住宅の状態について正確な情報を理解したうえで、購入の意思決定や交渉ができるようにすることで安心して取引を行うことができ、引き渡し後のトラブルを軽減する効果が期待できます。

例として、雨漏れをしていたり、シロアリの被害がある住宅を皆様は購入したいですか? これらは一度見学しただけではわかりません。専門家による調査が無いと被害の有無・程度を把握することができないでしょう。こうした購入への意志判断に大きな影響を及ぶ可能性のある内容について、事前に調査を行って建物の状況を把握することにより、売主・買主双方が物件のことを正しく理解して取引を行うことができるようになります。


一見するとこの制度は買主のための思えるのですが、売主にとってもメリットがあります。それは売買契約を締結する上で、売主は3ヶ月から6ヶ月程度の契約不適合責任を負うことが一般的で、その期間に発生した不具合(契約時に売主が知らなかったこと、かつ建物への影響が大きいこと)については売主の責任で修繕をしなければなりません。建物を引き渡して6ヶ月後に雨漏れが発生したから修繕してくれと言われたらどうですか? 非常に嫌な思いをすることは容易に想像できます。

2018年4月の法改正によって始まったのですが、この制度はあまり周知されていない気がします。理由として、建物状況調査に時間と費用がかかること、買主が調査を希望しても売主の承諾が必要なこと、調査結果によっては売主側に多くの負担(不具合箇所の修繕等)が発生すること、などが考えられます。現在市場で売り出されている中古住宅を見ても、建物状況調査を行っている物件はほとんど見当たりません。


当社オルテ地所開発㈱では「まもりすまい既存住宅保険」という制度を活用して、上記建物状況調査の実施、建物の構造耐力上主要な部分及び雨水の浸入を防止する部分などに対して一定期間の保証をしたうえで、中古住宅の売買を行うことを売主様にお薦めしております。また、当社が売主となる中古物件では基本的に建物状況調査の実施と保険をセットにして販売しています。こうした制度を活用して売主買主が双方安心して中古住宅の取引ができるよう心がけておりますので、中古住宅の売買を検討されている方は是非当社にお声がけください。

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