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知らなかったはダメ! マンション建て替えは難しい

売買

森 健

筆者 森 健

不動産キャリア8年

不動産の購入や売却を検討する際、専門的なこと、難しいことが多々あります。そんな時に頼りになれるようサポート致します。


区分所有法は、複数の所有者がいる建物の所有権や管理・運営の在り方を定めている法律で、高度経済成長期に都市部を中心として分譲マンションが普及し制定されました。この法律は住居としての分譲マンションだけでなく投資用区分マンションや区分所有ビルにも適用されます。

今回の改正を目指しているのは、2つの老いが背景となっています。
①2041年には築50年を超える分譲マンションが249万戸になる見通し(2022年国土交通省の調査による)
②築40年以上のマンションのうち、48%で世帯主が70歳以上と高齢化(2019年国土交通省の調査による)

建物が老いていけばどこかのタイミングで建て替えをしなければなりません。しかし、居住者が高齢化してしまうと、意思能力が無くなったり老人ホームに入所するなど所在不明になる可能性があり、総会の議決権を行使できくなることで、建て替えが円滑に進まなくなっているのが実情です。

現行の規定は、建て替えの場合は区分所有者の5分の4以上の賛成が必要になりますが、今回の改正(素案)では所在不明の所有者を総会決議の母数から除外することや所有者が国外在住者の場合の国内管理人の選任するなど、要件の緩和が見込まれています。

戸田市にも築年の経過したマンションがいくつかありますが、いざ建て替えとなると相当難航すると予想されます。区分所有者はそれぞれの意向があることでしょう。建て替えとなれば費用も必要で、お金がない人がいるかもしれません。また、建て替えている時は仮住まいを探さなければなりません。建て替えは簡単にはいかないのです!

分譲マンションの購入を検討している方、こうしたリスクがあることを考えたことはありますか。住まいは買って終わりではありません。維持していく必要があります。戸建てと異なりマンションは自分一人の思い通りに進めていくことができず、他の人と足並みを揃えなければなりません。
立地や価格、設備はもちろんですが、上記についても購入前に考えてみてはいかがでしょうか。
オルテ地所開発㈱では、中古マンションの購入・売却のサポートを積極的に行っており、プラスの面だけではなくマイナス面も全てお伝えすることで、お客様に想定外のリスクを極力減らすよう努めています。
気になるマンションを納得してから購入したい方、一度当社で話をしてみませんか。他の不動産業者とは違う提案が聞けるかもしれません。

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