土地相場の上昇に陰りが見える?
インターネットのニュースより、戸建て分譲事業を展開している建売業者が、自社で管理する賃貸住宅の管理戸数が200戸を突破したとのことです。
私の中でその業者は建売専門だと認識していたため、意外な感じがしました。
個人的にここから読み取ったことは、住宅を建築し売却していくだけの事業(所謂スクラップアンドビルド)を継続していくことは難しく、安定的に収入が得られる事業=ストックビジネスに力を入れ始めたのだと捉えました。
この建売業者のみならず、現在多くの分譲住宅を行う建売業者、アパート建築業者、デベロッパーが存在しており、どの企業も土地の仕入れに積極的です。そのため競争は激しく、生き残ることができない企業も出ててきています。
最近のケースでは、これまで東京都の23区で事業を展開していたアパート業者が埼玉県にも進出すると方針を変えた企業もあります。それだけ、好立地の場所で分譲事業を展開するのは難しいと思います。
当社の所在する戸田市を見てみても、ここ数年で空き地や駐車場がかなり少なくなり、そこに分譲住宅やアパートなどが立ち並び、景色が変わってきています。恐らく東京23区の都心部、名古屋や博多といった地方都市も同じような状況かと思います。
分譲事業の収益の仕組みは、土地を仕入れ、建物を造り、土地と建物を販売するというシンプルな考えです。つまり、土地を仕入れられないと事業自体が立ち行かなってしまうため、仕入れができないことは許されることではありません。
また、現在のような土地と建物の価格が高い状況はリスクが伴います。
土地の仕入れができない → 仕入れるために高値で購入する → 売り出す金額が高くなる → 売れなくなる
負のスパイラルに陥ります。2023年6月現在では大きな変動はありませんが、当社と付き合いのある建売業者や建築会社に話を聞いてみると、今までのように集客できなくなってきた、売れなくなってきたなどの話を聞く機会が増えてきたように思え、これまで高値で推移してきた土地相場にも陰りが見え始めたようにも思えます。
何も活用していない土地をお持ちで、漠然と数年後に売却を検討している方は注意が必要です。事情や考え方にもよりますが、より多くの現金を残すという意味では売却を検討することも視野に入れてもいいかもしれません。
オルテ地所開発㈱では、売主様の利益を重視し、早く・高値で売却できるようサービスを提供しています。先のことはわかりませんが、今できる最大限の対応をすることで、安心できる未来を考えていきませんか。