路線価を使用して相場把握が可能!?
我々不動産業者が土地の価格を算出するとき、路線価という指標を使うことがあります。
1.公的指標となる路線価
路線価は、ある路線(道路)に面する標準的な宅地の1㎡あたりの価額のことを表し、国税庁により毎年7月にその年の1月1日時点の価額を発表しています。
路線価を使用した価格の求め方の例として、面積が100㎡の土地があるとします。その土地に接している道路の路線価が150,000円/㎡とします。単純な計算としては、【100㎡×150,000円/㎡=15,000,000円】、つまり路線価から求めるこの土地の価格は1,500万円となります(左記計算方法は単純化しており、詳細な計算方法は下記国税庁ホームページをご参照ください)。
なお、路線価はすべての道路で設定されているわけではなく、市街化調整区域や区画整理地(戸田市では新曽エリアなど)では設定されていません。
2.路線価=最低価格の目安?
路線価は相場や市場価格を厳密には反映していないため、不動産業者がこの路線価を使用する際、その土地の最低価格の目安として考えていることが多いです。
相場を調べた結果、ある土地が路線価で求めた価格の前後で売却されていたのであれば、そこはあまり需要のあるエリアではなかったと予測されます。その反面、路線価よりも高い価格で売却されていたのであれば、需要のあるエリアと考えることができ、正に今の戸田市の状況と言えます。
例として、当社のある戸田市本町4-17-28の前面道路の路線価は<330,000円/㎡(1,090,909円/坪)>となっていますが、当社の考える想定市場価格としては<450,000円/㎡(約1,500,000円/坪)>にはなると思います。