戸田市で土地建物を売却する際に注意したい3つのこと
あなたが戸田市で土地とその上にある老朽化した建物の売却(一戸建て)を検討していたとします。
売却の手順としては、個人(売主)と個人(買主)で取引をすることは難しく、後のトラブルに発展する可能性が非常に高いため、プロである不動産業者に依頼することが安心安全な取引に繋がります。
上記物件の売却の手法として、建物のある状態で売却するパターンと建物を解体した状態で売却するパターンが考えられます。
後者のパターンで進める場合、想定外の事態が発生する可能性があるため、事前に押さえておくべき注意点をまとめてみました。
1.建物内の残置物の処分
急にお亡くなりになられた場合など、親が生活していた状態で相続となると、必要なものがそのまま残されている状態となるため、建物の解体前に室内の荷物をすべて処分しなければなりません。
相続した方が室内に貴重品がないかを確認しながら整理・処分をすることが望ましいのですが、時間や手間を考慮して専門の業者や解体業者に一括して依頼することもできます。但し、こうした業者に依頼すると、残されているものを細かく確認しないで全て処分してしまうことになりますので注意しましょう。
なお、残されているものの中から換金できるものは換金し、それ以外にものを処分してくれる業者もいるため、ご自身に合った業者を選択することをお薦めします。
2.アスベストの除去
建物の築年が昭和年代などの場合、建物にアスベストが使用されている可能性があります。アスベストが使用されていると、建物をそのまま取り壊すことができず、建物を解体する前にアスベストを専門業者により除去することになるため、時間と費用がかかってきます。
このアスベストの除去費用ですが、アスベストの含有量によってレベル分けされており、レベル1が含有量が最も高く、レベル3が最も低いとされています。当然レベル1の除去費用が高い傾向にあるため、もし古い建物を所有し、アスベストの疑いがあるのであれば、事前にアスベストが使用されているかの調査をすることができますので(有料)、費用の把握のために活用してみてください。
【参考写真】アスベストを除去する際、飛散防止のために建物全体を覆って作業をします。
3.地中埋設物への対応
当社の所在する戸田市は、その昔は田んぼが広がる田園エリアでした。現在はその多くが宅地となりましたが、その過程で地盤の緩い田んぼを改善するために、地中にコンクリートの破片やゴミなどを入れて地盤を固めることが一般的に行われていました。当社の経験として、戸田市の築20年以上の建物であれば、ほとんどの場合で何かしらの埋設物が出てきます。
この地中埋設物の問題点として、上記残置物やアスベストとは異なり、事前の把握が難しいことがあります。地中を掘ってみないとわからないのが実情です。
土地を売却する以上、地中に何かあるのであれば所有者=売主が改善する必要があります。もし事前に売主が知っているのであればその旨を買主に伝える義務がありますし、売主が知らなかった場合でも売買契約においては地中に関するものについては、土地の引渡時から3ヶ月から6ヶ月間の契約不適合責任(土地に不具合が見つかった場合、引渡後の一定期間は売主がその不具合を改善する必要がある)を設けることが多いです。
後々のリスクを考慮すると、建物解体時に地中に関してゴミなどが埋まっていないかを調査してもらうようにしましょう。
【参考写真】地中から想定以上のコンクリートガラが見つかった現場がありました。
まとめ
建物を取り壊す際に注意したいことを3つにまとめました。建物を解体すること自体に慣れている方はほとんどいらっしゃらないかと思います。
こうしたお悩みをお持ちの方は、建物解体や解体に関連した様々な業務についてのノウハウや経験を有するオルテ地所開発㈱にお声がけください。安心安全な取引を行えるように適切なサポートを提供してまいります。
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