
大切にしてきた建物に、最後の「ありがとう」を。「棟下式(むねおろしき)」とは

こんにちは。
オルテ地所開発株式会社 コンサルティング事業部の太田です。
不動産を長く所有していると、いつか建物を解体するときが来るかもしれません。
〇老朽化が進んだため。
〇建て替えることになったため。
〇土地を売却することになったため。
理由はさまざまです。私自身、これまでは「建物を解体する」と聞くと、解体業者の手配や工事の日程など、どうしても実務的なことに目が向きます。でも、その建物を長く所有してきた方にとっては、ただの建物ではないこともあります。
そんな中で今回知ったのが、「棟下式(むねおろしき)」というものです。正直、私はこの「棟下式」という言葉を、今回の記事を書くまで知りませんでした。でも、調べていくうちに、「こういう考え方もあるんだな」と、とても印象に残りました。
考えてみれば、長く所有してきた建物は、単なる「不動産」ではありません。
〇家族と暮らした家。
〇仕事を続けてきた事務所や店舗。
〇親から受け継いだ実家。
〇賃貸物件として、長年人の暮らしを支えてきた建物。
そこには、それぞれの時間や思い出があります。
だからこそ、建物を解体するときに、最後に感謝を伝えたり、思い出を振り返ったりする時間をつくる。
今回は、私自身も初めて知った「棟下式」について、ご紹介したいと思います。
■「棟下式」とは?
「棟下式」とは・・・
これまでお世話になった建物に感謝を伝え、最後のお別れをするための式です。
建物を建てるときには、工事の節目として「上棟式」を行うことがあります。上棟式が、これから始まる家づくりへの願いや喜びを表すものだとすれば、棟下式は、長い間お世話になった建物への感謝を伝えるものとなります。
もちろん、建物を解体するために必ず行わなければならないものではありません。ただ、長く暮らしてきた家や親から受け継いだ建物など、思い入れのある建物を取り壊すときには、
「最後に何かしてあげたい」
そう思う方もいるのではないでしょうか。棟下式は、そんな気持ちを形にする一つの方法です。
東京都板橋区では、解体前の旧高島第七小学校を舞台に、卒業生や地域の方々が思い出を振り返り、建物との最後の時間を過ごす「棟下式」が行われました。約1年にわたってさまざまな催しが行われ、2026年3月にはグランドフィナーレを迎えています。
こうした形で、解体前に建物との最後の時間を過ごす取り組みも行われています。
※実際の開催の様子は、こちらからご覧ください。↓
■解体する建物だからこそ、思い出を残す
棟下式では、建物との思い出を別の形で残す取り組みも行われています。建物を取り壊してしまえば、その姿はもう見ることができません。だからこそ、建物に使われていたものや庭にあったものなど、可能なものを別の形で残し、思い出を次へつないでいく取り組みも行われています。
過去には、思い出の庭木を色鉛筆にリメイクした事例もあります。建物そのものはなくなってしまっても、そこにあったものの一部を形を変えて残す。これは、長年その建物を大切にしてきた方にとって、嬉しいことなのではないでしょうか。
■「解体する」という決断にも、さまざまな思いがあります
不動産を所有していると、建物の老朽化や相続、土地の活用方法などをきっかけに、解体を考えることがあります。
特に、長年所有してきた戸建てや賃貸物件、親から受け継いだ建物などは、単なる資産としてだけではなく、そこにあった暮らしや思い出も含めて、大切にされている方も多いのではないでしょうか。
解体業者さんにお願いすると「ただ壊して更地にする作業」になりがちです。
しかし、私たちオルテ地所開発なら「解体前の心の整理(お祓いや思い出の残し方)から、解体後の土地活用(売却、駐車場、新築など)まで一括して相談に乗れるという強みがあります。
■不動産のこれからを考えるときに
建物を解体すると、その建物自体はなくなってしまいます。でも、そこにあった思い出までなくなるわけではありません。
私自身、今回「棟下式」について調べてみて、建物を解体するときにも、これまで過ごしてきた時間を振り返ったり、感謝を伝えたりする方法があることを知りました。
解体を決めることは、決して簡単なことではないと思います。
もし今、
「この建物をこれからどうしたらいいのだろう」
「解体したほうがいいのか、それともまだ使い続けられるのか」
「建物を解体した後の土地をどうするか迷っている」
そんなお悩みがありましたら、すぐに売却や建て替えを決める必要はありません。まずは、今後の選択肢を一緒に整理するところからでも大丈夫です。不動産のこれからについてお悩みのことがございましたら、どうぞお気軽にオルテ地所開発へご相談ください。一緒により良い方法を見つけていきましょう。


