重要事項説明は正しく理解することが目的
1.重要事項説明とは
あなたが不動産業者を通じて不動産を売却もしくは購入するとき、売買契約の前の段階で不動産業者から重要事項説明書の説明があります。
重要事項説明は、不動産業者(宅地建物取引業者)が売却する人もしくは購入する人(取引当事者)に対して契約上で重要な内容について説明することを言います。その際に説明の内容を記載して交付する書面を重要事項説明書と言います。参考までに、土地の取引の場合に説明する内容の一覧が下記になります。
2.重要事項説明の目的
重要事項説明は宅地建物取引士という国家資格を有する者から説明する義務があります。
私もこの資格を有しているため、上記の説明を行う機会が多々ありますが、お客様に対して正しく説明できているか、理解できるように伝えているかを自問自答しながら改善に努めています。というのも、書面に書かれていることのほとんどが専門用語であり、見慣れない言葉・表現で構成されているため、これをこのまま読んで伝えても理解できるのは不動産を日常的に取り扱っている方に限られると思います。そのため、私は書面に書かれていることをそのまま読むのではなく、わかりやすい表現やシンプルな言葉に置き換えて説明するなどの工夫を行っています。
そもそも重要事項説明書の意味として、売却もしくは購入する不動産のことを正しく理解するためのものであり、書かれている内容を理解したうえで契約してくださいという位置付けであるため、いかに理解してもらえるように伝えるかが重要だと考えています。
もし、あなたに不動産の売却や購入の予定があるのであれば、重要事項説明の内容について理解できないことがあれば、必ずその場で宅地建物取引士に質問をしてください。理解できない場合や明確な回答が無い場合はその取引をキャンセルすることも検討した方がいいかもしれません。なぜなら、不安や疑問点を抱えたまま契約してしまうと、後々大きなトラブルに見舞われてしまう可能性があります。