できることはすぐやるべき!
いつでもできることはついつい先送りにしてしまいますよね。しかし、不動産においてはこれが大きな問題になることがあります。
先日あった事例で、あるお客様から土地と建物の売却依頼をいただきました。お客様が親から相続した不動産=実家を相続したのですが、お客様は既に別の場所で家を購入しており、今後も使用する予定が無いため、売却して処分することを希望していました。
早速、現地で不動産の確認、市役所や法務局で関係資料を取り寄せ調査に着手しました。この不動産の登記簿謄本を確認したところ、購入時の売主=不動産業者と推測される会社を抵当権者とする抵当権が設定されたままになっていました。金額は数十万円と大きくないのですが、この抵当権を抹消しないで不動産を売却することはできません。
登記の専門家である司法書士に依頼し調査してみると、既にこの法人は存在していないことが分かりました。こうなると簡単にはいきません。抵当権を抹消するには、抵当権者と抵当権設定者(不動産所有者)が共同で申請する必要があるからです。この場合、裁判所へ抵当権抹消のための訴訟を起こさないといけません。非常に時間と費用が掛かる話となってしまいました。(こういった事例は意外に多いです)
この話を教訓に、一度所有している不動産の登記簿謄本を調べてみてはいかがでしょうか。もしあなたが同様のケースに当てはまる場合、不動産の売却までに時間と費用を要してしまうかもしれません。また、ここ最近で借入金を全額返済したが、抵当権の抹消を行った記憶が無い人も注意が必要です。将来的に上記のケースに陥ってしまう可能性があります。
調べ方がわからないようでしたら、オルテ地所開発㈱までご相談ください。登記関係のアドバイスだけではなく、信頼する司法書士を紹介することも承ります。今できることがあるのであれば、今すぐやっておきましょう、後で困らないために。