再開発事業=賑わいではないかもしれない!?
戸田市にお住いの方はあまり関心は無いかもしれませんが、大宮駅西口近くで再開発事業(通称:大宮サクラスクエア)が進行中で、メインとなる建物が完成しました。
この再開発事業の場所は大宮駅西口から徒歩5分の距離にあり、A棟とB棟の2棟構成となります。A棟は賃貸マンション、B棟には低層部分に店舗・事務所でそれより上が分譲マンションとなっています。
先日、機会があったので立ち寄ってみました。
なんとも豪華ですね。夜に行った影響もあるかもしれませんが、高級感がありました。既に分譲マンションにも入居者がいるようで、人の往来もあります。ということは店舗・事務所にも賑わいがあるかと思いそちらのエリアに移動すると、意外なことが分かりました。
ほとんど埋まっていない!!これで運営していけるのかと心配になるレベルです。ポータルサイトを見ると、空室情報がたくさん出ているので、これが真実に近いようです。
大宮駅では3年前に東口で再開発事業が完了し、「大宮門街」という街がオープンしましたが、そこの店舗・事務所部分もテナントをいれるのにかなり苦戦しているようです(当ブログ記載時も空室情報あり)。
個人的に思うところとして、大宮駅の再開発事業は決定的な欠点があります。それは”駅直結ではない”こと。例えば現在、浦和駅や蕨駅で行われている再開発事業は、駅直結と言えるのですが、大宮のそれは駅直結とは言い難く、微妙な距離感があります。この点が店舗・事務所の集客に苦戦している要因の一つかもしれません。
再開発事業の目的にはいくつかありますが、街の活性化に関していえばかなり厳しくなってきているのではないでしょうか。再開発事業によって新たにできるものに目新しさは薄れてきています。特に店舗・事務所は既に十分すぎる量があるため、よほどの好立地や好条件でないと集客に苦戦することは明白です。まして昨今は建物の建築費が高騰しているため、収支を見込むには賃料も相当高くなっているはずです。こうした状況でお客様を取り込むにはかなりの努力が必要でしょう(努力以外の要素もありえます)。
街を活性化するための再開発事業ですが、空室ばかりになってしまえば逆に街が閑散としてしまうという結果になり得ます。これまで行ってきたような再開発事業の内容では通用しない時代になってきたということかもしれません。