家賃の値上げはできる!?
2025年6月9日の全国賃貸住宅新聞に気になる記事がありました。
昨今の物価高や固定資産税等の増加などを踏まえ、家賃の値上げを行うケースが増えてきており、全国賃貸住宅新聞の独自調査によると、105社の回答企業のうち、71.4%が家賃の値上げを実施しているようです。
賃貸物件を所有するオーナー側からすると、物件を維持管理するための水道光熱費は上がり、地価が上昇基調にあることから都市部近郊の固定資産税等も増加しています。これらを賄うには家賃を上げるのは当然の流れかと思います。
一方、借り手側からすると、今までと同じ使用方法にもかかわらず、家賃が上がるというのは納得できない点もあると思います。上記の通り生活費が上がっているため、更に家賃も上がるとなると、、、悩ましい問題ですね。
なお、家賃の値上げは賃貸借契約の基となる法律・借地借家法第32条に規定されており、正当な権利です。
※参考条文:建物の借賃が、土地若しくは建物に対する租税その他の負担の増減により、土地若しくは建物の価格の上昇若しくは低下その他の経済事情の変動により、又は近傍同種の建物の借賃に比較して不相当となったときは、契約の条件にかかわらず、当事者は、将来に向かって建物の借賃の額の増減を請求することができる。ただし、一定の期間建物の借賃を増額しない旨の特約がある場合には、その定めに従う。
稀に家賃の値上げをお願いすると、“法律違反だ!!”と指摘する方がいらっしゃいますが、勿論そんなことはありません。当社オルテ地所開発㈱の管理物件ですと、賃貸借契約書に明記しており、契約の手続きの際に確実にお伝えしています! お金に関する点は問題になることが多いので、特に重点的に説明するよう心がけております。また、実際に賃料の値上げを行う場合、一方的な通知で終わらせることはなく、借り手側に誠心誠意理由をご説明しご納得いただいたうえで進めるようにしています。必ずしも上手くいくわけではありませんが、借り手に寄り添ってご説明を続けていくことが肝要だと思います。
こうしたお悩みを持つ不動産オーナーの方は是非オルテ地所開発㈱までご相談ください。解決の一助になるようサポートさせていただきます。